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その3 フローリングは本物志向へ

それぞれの樹の個性的な趣を味わう。

戦後、数十年の間に、日本の住空間の中心は畳の和室からカーペットの洋室へ、そしてフローリングへと変わってきました。フローリングには大きくわけて、無垢(単層)と複合フローリングがありますが、どちらも導入当初は木目のはっきりしたナラ材が多く使われていました。そのためフローリングといえば、どれも同じような木目で、濃いか薄いかの色違いがあるだけだったのです。それが今や多彩な樹種が輸入されるようになり、住む人が好みや暮らし方に合わせて、気に入った木肌で空間を演出できるようになりました。

たとえば、世界三大銘木の一つとしても挙げられる重厚な「ブラックウォルナット」、古くから高級家具に利用されてきた「ブラックチェリー」、家具のほか精巧な楽器にも用いられる「ハードメイプル」、古来、王侯貴族に珍重され、あのストラディバリウスのバイオリンにも使われている「シカモア」など…。個性豊かな樹種が洗練された空間づくりに一役買っています。

  • シカモア
    シカモア
  • バーチ
    バーチ
  • チーク
    チーク
  • ブラックウォルナット(ピンノット)
    ブラックウォルナット
    (ピンノット)
  • ブラックチェリー(ガムポケット)
    ブラックチェリー
    (ガムポケット)
  • ハードメイプル(バークポケット)
    ハードメイプル
    (バークポケット)

また、樹木そのものの味わい方も成熟してきました。樹は種類によって性質も表情も異なり、木材の一枚一枚にも同じものは一つとしてありません。木目の乱れから美しい杢(紋様)が現れることもありますし、なかにはカスレ、色変わりも見られます。しかし、それらはすべて、樹木が自然環境の影響を受けながら懸命に生きてきた証しといえます。そのため、以前は不良品として扱われていた部分---枝のつけ根が幹に包み込まれてできる「節」、鳥や虫が樹皮を傷つけた痕跡として残る「バークポケット」や「ピンホール」など- - -も〝天然木の生きた刻印として大切に残しながら厳しく選別し、床材に仕上げています。

私たちが樹木を美しいと感じるのは、長い年月、積み重ねてきた生命の営み、自然の節理に感応するからではないでしょうか。自然に育まれた木目や照りの表情、色の濃淡…。不揃いの良さを活かしつつ、人の手を入れることで調和のとれた美しさに仕上げた樹の床は、やさしくあたたかい空気感で暮らしを包み込みます。住まいの床をフローリングに張り替えるなら、それぞれの木がもつ生命力に想いを馳せながら、じっくり樹種を選んでみてはいかがですか。


● 資料提供/朝日ウッドテック株式会社『Essence of Live Natural 』より

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